takau-0celtis’s diary

23歳フリーターの日記

兄を名乗るオレオレ詐欺が我が家に。一方兄はリビングでポケモンをしていた

とうとう我が家にオレオレ詐欺の電話がかかってきたらしい。

 

父から聞いた話だ。21日の正午、家には父と兄と弟が滞在していた。

電話が鳴る。我が家に掛かってくる電話はセールスがほとんどだ。面倒なので私は電話に出ないことにしているが、私以外の家族は電話に出る。

父が電話を取った。すると相手は慌てた様子で父へ名乗りをあげる。

 

「もしもし!?こうきだけど!」

 

こうきとは、私の兄の名前だ。

父はポカーンとした。こうきは家にいるんだけど、と。そしてこれはオレオレ詐欺だと父は確信した。

兄は社会人で、日曜を定休日にしている。父が電話を取っている最中、兄は弟とリビングでポケモンバトルをしていた。兄と弟はポケットモンスター サン・ムーンにハマっているのだ。

父はリビングでポケモンバトルをしている2人に目をやる。こうきは家にいる、その事実を念のため再確認した。

不幸にも電話の相手は、兄が家にいることを知らずに兄を装った。相手は初めから詰んでいたのだ

 

「こうきだと?」

「うん…!」

「あのなぁ、こうきは今家にいるんだよ」

「…」

 

核心を告げる父。出鼻を挫かれる、とはこのことだ。これには相手もお手上げだろう。

父はとうとう我が家にもオレオレ詐欺がきたか、と感心すると同時に、兄の名前を知られていることに驚いたそうだ。

こいつとこれ以上話すことはない。相手も兄が家に滞在している事実を知ったことで諦めるだろう。父は電話を切ろうとした。しかし、

 

「か、母さんは?母さんはいる?」

 

相手は諦めなかった。父がダメならばと、母に活路を見出そうとしたのだ。

それは一種の悪あがきだったのだろう。為す術がないゆえの悪あがき。まるでポケモンだ。

だが母は家にいない。仮に母がいたとしても、見え見えの嘘をついている相手に見す見す電話を変わるわけがない。

だが可哀想なことに、その悪あがきは別の意味で悪手だった

 

「母さんだと!?」

「うん…!」

「うちは母さんじゃなくてな… 

 

 

 

ママって呼ぶんだよ!!!

 

 

 

そう、我が家の両親の呼称は、父さん・母さんではなく、パパ・ママだ。出だしだけでなく、まさかこんなとこでも躓くとは思いもしなかったんじゃないだろうか。

相手は兄の名前を知ることはできても、母の呼称まで知ることはできなかったのだ。まぁ、兄が家にいる時点で相手の計画は頓挫していたのだが。

 

ガチャンッ 

 

相手に何も言わせず、パパは勢いよく電話を切った。

振込の要求さえままならなかったオレオレ詐欺。こんな気の毒なこと、あるだろうか。

 

 

かくして、我が家に訪れたオレオレ詐欺の魔の手は、パパによって撃退された。振込の要求を確認できなかったため、オレオレ詐欺と決めつけていいのかは微妙なところだが、まぁ十中八九オレオレ詐欺だろう。

相手は運が悪かった。家にいる兄を装い、母をママではなく母さんと呼ぶ。ボロしか出ていない。

兄ではなく私の名前を使われていたらまだわからなかった。私はその時、大川と会っていたため自宅に滞在していなかったのだから。しかも私は無職だ。オレオレ詐欺で装う息子としては、何を仕出かすかわからない無職はうってつけだ。

だが仮に私を名乗っていたとしても、パパはオレオレ詐欺を撃退しただろう。そんな気がするのだ。

もし兄が電話を取ったらどうなっていたんだろう。すごい気になる。